吉祥寺の商店街は大正12年9月の関東大震災後に市内各所に生まれ、共存共栄を図るため単一商店会が組織されており、公園通りにも大正12年頃から次々に店舗が開店しており、この時期から商店会が形成され始めたものと推測されます。
昭和初期には「公園通り」と「駅前通り」と交互に縁日が開かれ、夜店が出て賑わった。と武蔵野警察署小史「武蔵野を守って31年」に記されています。
また昭和10年頃道路拡幅がありその頃から関東バスのボンネットバスが走り出し、商店も少しずつ増えその中の13店の商店主が集まり、3の日に蓮乗寺境内で縁日の小屋掛けをし、客集めに一生懸命だったと当商店会会報誌「東急大通り商店会ニュース」第3号に“東急大通り(現吉祥寺公園通り)の半世紀を振り返って”の中に記述がありました。
これから察するに何らかの組織はされていたものと思われます。古くから地元で商売を営んでいる方々から聞き及ぶに昭和10年代から小美濃金八氏会長のもとに商店会活動が行われていたとのことであります。
しかしながら、明確な商店会発足日を特定するには相当な年月が経過した今となっては困難になってしまいました。
法人組織を行った商店会(街)は法人成りした年月日を設立日として特定しておりますが、当商店会は任意団体であり、法人とは異なりますが昭和14年に「武蔵野市商店連合会」が結成され当商店会も参画しており、この時点から本格的な商店会活動が行われ現在の基礎を築いたものと思われます。
よって、同年4月1日を以って当商店会の創立日と定めることとしました。